すれ違いお見合い結婚~相手は私を嫌ってるはずの幼馴染みでした~
「こんにちは、トリミングをお願いします。あ、担当は藍里さんで」
午前中の受付が始まった瞬間に、晴れやかな笑顔でブレイブを連れて吉嶺がやって来た。
戸惑った藍里が顔を引き攣らせていると横にいた先輩が進み出て、吉嶺に負けない笑顔を浮かべた。
「お客様、申し訳ありませんが当店は担当の指名を受け付けておりません」
「予約が入っていなかったら受けてもらえるってホームページ見ましたよ?藍里さん、予約入ってますか?」
「……この者は事情があり、男性からの顧客はお断りさせていただいております」
「それなら大丈夫です。事情は分かってますから」
にこにこと、邪気のない笑顔で言い退けた吉嶺に営業スマイルを浮かべていた先輩の口も引き攣った。
何が大丈夫なのかと、そう言いたげな視線を吉嶺は察しているのに、わざと察してない風を装っている。
慌てた藍里は先輩の服を少し引っ張ると、思いきって口を開いた。
「せ……先輩。私、やります」
「小蔦、無理しなくていいのよ?」
「いえ、一応……知っている方、ですから……」
そう言いながら藍里がチラッと吉嶺を見ると、吉嶺はとても嬉しそうに顔を綻ばせていた。
午前中の受付が始まった瞬間に、晴れやかな笑顔でブレイブを連れて吉嶺がやって来た。
戸惑った藍里が顔を引き攣らせていると横にいた先輩が進み出て、吉嶺に負けない笑顔を浮かべた。
「お客様、申し訳ありませんが当店は担当の指名を受け付けておりません」
「予約が入っていなかったら受けてもらえるってホームページ見ましたよ?藍里さん、予約入ってますか?」
「……この者は事情があり、男性からの顧客はお断りさせていただいております」
「それなら大丈夫です。事情は分かってますから」
にこにこと、邪気のない笑顔で言い退けた吉嶺に営業スマイルを浮かべていた先輩の口も引き攣った。
何が大丈夫なのかと、そう言いたげな視線を吉嶺は察しているのに、わざと察してない風を装っている。
慌てた藍里は先輩の服を少し引っ張ると、思いきって口を開いた。
「せ……先輩。私、やります」
「小蔦、無理しなくていいのよ?」
「いえ、一応……知っている方、ですから……」
そう言いながら藍里がチラッと吉嶺を見ると、吉嶺はとても嬉しそうに顔を綻ばせていた。