すれ違いお見合い結婚~相手は私を嫌ってるはずの幼馴染みでした~
「あ……」
「うわ……」
ランチを食べ終わり、家までの道をゆっくり歩いていると家の前で紙袋を持った汐見に会った。
思わず声を漏らせば汐見は智大を見て笑みを浮かべ、藍里を視界に入れると嫌そうな顔をした。
あまりにも分かりやすい反応に苦笑していると、手を繋いだままの智大が汐見に声をかけた。
「汐見?何してるんだ?」
「あの、用事があって、それで……」
視線をさ迷わせ、何やら言いにくそうにしている汐見はチラッと藍里に視線を寄越した。
もしかして聞かれたくない話があるのかもしれないと思い、藍里は先に家に戻ることを智大に伝えた。
「もし話が長引きそうなら上がってもらって?私、寝室に避難してるから」
「避難、な。分かった」
藍里の言葉に智大が苦笑しながら頷くと、汐見に少し後ろに行くように促した。
汐見と家の間に距離が出来ると、藍里は小走りで玄関へと向かった。
智大の隣に藍里が立つことを快く思っていない汐見は、きっと藍里がいる前で口を開けばこの前のように突っかかってくるはず。
そうならないようにと一人家の中へと入ると藍里は汐見が上がってきた時のことを考えて寝室へと急ぐのだった。
「うわ……」
ランチを食べ終わり、家までの道をゆっくり歩いていると家の前で紙袋を持った汐見に会った。
思わず声を漏らせば汐見は智大を見て笑みを浮かべ、藍里を視界に入れると嫌そうな顔をした。
あまりにも分かりやすい反応に苦笑していると、手を繋いだままの智大が汐見に声をかけた。
「汐見?何してるんだ?」
「あの、用事があって、それで……」
視線をさ迷わせ、何やら言いにくそうにしている汐見はチラッと藍里に視線を寄越した。
もしかして聞かれたくない話があるのかもしれないと思い、藍里は先に家に戻ることを智大に伝えた。
「もし話が長引きそうなら上がってもらって?私、寝室に避難してるから」
「避難、な。分かった」
藍里の言葉に智大が苦笑しながら頷くと、汐見に少し後ろに行くように促した。
汐見と家の間に距離が出来ると、藍里は小走りで玄関へと向かった。
智大の隣に藍里が立つことを快く思っていない汐見は、きっと藍里がいる前で口を開けばこの前のように突っかかってくるはず。
そうならないようにと一人家の中へと入ると藍里は汐見が上がってきた時のことを考えて寝室へと急ぐのだった。