Hate or Love？愛と嘘とにまみれた世界の片隅で

「…俺はどっち側につくつもりもない。内部分裂が１番最悪だ。仕事に支障を来す」


１ヶ月前のあの時から、宮瀬はずっと中立にいた。


「内部分裂？こんなの分裂じゃない」


冷ややかな宮瀬と、刺々しい城田さん。

　
二人の意見が食い違うところは初めて見た。


「…俺は俺の仕事ができたらそれでいい。感情論なんか知ったこっちゃない」


「俺が感情で動いてるとでも言いたいのか。至極当然のことしかしてないだろ」


噛み合わない歯車。


ヒートアップする口論。


あたしがこれを引き起こしたんだ…。


「…どっち側につくとか、別に関係ないだろ。どっちにつかなくても仕事はできる。ならそれでいい」