【企】リトルバタフライ
あたしの目からは、涙が流れてしまっていた。


「あたしで、いいの?」


「むしろ、礼菜じゃなきゃダメっていうか・・・。礼菜がいいんだよ!」


こんなに一生懸命あたしに伝えてくれている宏輝を見るのはこれが初めて。だからそのぶん、あたしの心にも響いたのかな??


「あたしも、宏輝が好き・・・。」


あたしたちは見つめ合って、1週間ぶりのキスをした――。


「んっ・・・。」


それはとても長いキスで、甘く、あたしを捕らえていた。
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