【企】リトルバタフライ
4  リトルバタフライ
「俺、水曜だけは毎週休みにしてもらった。」


宏輝はそう言って微笑んでいた。


「何で?勉強はいいの??」


「礼菜と少しでも一緒に居たくて・・・。その分他の日にがんばるから。」


宏輝は少しずつ、あたしのことを考えてくれるようになった。多分、別れるって言われたから、ショックだったんだと思う。


「なあ、礼菜?目ぇつぶって。」


「うん。」


あたしは言われるがままにゆっくり目を閉じた。


少し経った後、あたしの左手になにか違和感を感じた。
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