白と黒ゲーム

「玲美....私....本当に好きだったのにぃ....ただ一緒に居たかっただけなのにぃ....助けれなかった....守れなかった....好きって伝えれなかったよぉ........ぅぅぅ....純....純....」


玲美は何も言わず、優しく私の頭を撫でてくれた。その行為で癒され、その分涙が溢れ出る。悲しさで染っていく。


しばらく泣き続け、私が少し落ち着いたのを感じたのか、玲美はスっと私から離れ、真剣な表情で私を見つめる。


「杏、私達で純の仇をとろう。」


「...え?」


「純が....純が処刑される必要はどこにもなかった。これ以上、犠牲が出る前に私達の手で黒を捕まえよう。そして....純を処刑まで追い込んだ..真に詫びさせよう....ね?」


「玲美...」


玲美はスっと立ち上がると、私から離れてドアを開ける。部屋を出る直前で止まり、半分だけこちらを見る。


「杏....辛いと思うけど前を見てね。そして進んで。それを私は望んでるし、純もそんな杏の姿を望んでいると思うから...」


玲美はそんなことを言い残すと、部屋を出ていった。私は今でも見えそうな玲美の残像を見ていると、アナウンスがしばらくして流れる。


"キーンコーンカーンコーン!

二十二時となりました。白陣営の皆様、今日はお疲れ様でした。二日目も引き続き頑張って下さい。"
< 120 / 205 >

この作品をシェア

pagetop