欠けてるあなたが大好きです。
会計をするため、カウンター席に近づく。
「あー、すまん。
ショウキ今手放せないから俺が対応するね。」
カウンターの奥にいた確か…つづるさんが
わたしに気づいてこちらに来てくれた。
「うちに来るの初めてだよね。
俺店長のつづる。
あ、Wチョコココアだから380円になりまーす。」
「どうしてみなさん名乗るんですか?」
100円玉3枚と50円玉1枚と10円玉3枚を
トレーに乗せながら聞いてみる。
「うちのスタッフは全員俺が連れてきてるんだけど、
みんな接客得意な奴らなんだよねー。
だから名乗ってお客さんと仲良くなればさ、
お客さんもハッピー、
俺らもリピーター増えてハッピーな
Win-Winだろ?」
つづるさんからレシートを手渡される。
「別に名乗らなくても仲良くなれるんじゃ…?」
「あー。名前ってな、
相手のことあんまり知らなくても呼べるけど、
呼ばれた側はなぜか自分のこと
知ってくれてるって感じるんだ。
だからまず俺らが名乗って
相手が名乗りやすい空気にしてるんだよ。」
「へ〜。」
名前ってすごいんだなぁ。