欠けてるあなたが大好きです。
つづるさんものしりだ。
「ってことで。
俺はつづるって言います。キミは?」
「さゆきです。咲くに雪で咲雪。」
「かわいい名前だね。
じゃあ咲雪ちゃんはうちの店、
リピートしてくれる?」
返答がわかってる、というような
にやりとした笑顔のつづるさん。
「もちろんです!」
「じゃあそんな咲雪ちゃんには
このカードをあげよう。」
黒の二つ折りのカードが渡される。
このお店を見つけるきっかけとなった
小さな看板と同じデザイン。
「最初のスタンプは印刷されてるから
今日は押さないけど、
次回からは頼んでくれた料理数に応じて
スタンプを押すよ。
スタンプがたまるごとにいろんな特典がつくから
楽しみにしててね〜。」
「ありがとうございます。」
「咲雪ちゃんまた来てね〜。」
つづるさんの言葉は本当だった。
名前で呼ばれるだけで、
距離がぐっと縮まった気がする。
「はい!では…!」
「ん、またねーん。」
カランコロンッ。
ドアについてるベルが鳴る。
「「「ありがとうございました〜。」」」