初恋


次の日の朝、学校がこんなにも憂鬱だと思ったことは無かった。

仮病使っちゃおうか、なんてことも考えた。

今日もきっと最悪な一日になる。

そう思うと、登校中の足がすごく重かった。



朝のホームルームの時間の前に、亮太くんが私のところへ来た。


亮太『真琴』

真琴「亮太くん...」

亮太『この前好きって言ったのほんとだから』

真琴「...ありがとう」


美紅『ちゅうしろよ〜』


真琴「えっ」

亮太『は?』

美紅『好きなんでしょ〜ちゅうしろ〜』

愛梨『ちゅ〜う!ちゅ〜う!』


クラスの女子が煽ってきた。

さつきちゃんを見ると昨日と同じで俯いていた。


亮太『なんだよお前ら、気持ちわりい』

真琴「ごめん亮太くん、私が悪いの」

亮太『は?なんで?』

真琴「なんででも、ここにいない方がいいよ」

亮太『意味分かんねえ』

美紅『しないのー?面白くなーい!』

亮太『真琴にそんなことできるかよ』

美紅『好きなんでしょー?』

亮太『好きでもしねえよ、やめろよ』

真琴「ごめん」

亮太『真琴が謝ることじゃないだろ』

真琴「いいから、クラスに戻って、お願い」

亮太『...分かった』



亮太くんはチラチラ私の顔を見ながらクラスに戻って行った。


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