君の隣で、色を見たいんだ
「Ci vediamo domani!(また明日!)」

「Midori!Ci vediamo domani(また明日)」

友達に手を振った後、一色(いっしき)みどりはすぐに学校を飛び出す。早く家にみどりは帰りたかった。早く帰って色が見たいーーー。その思いで、みどりは道を走っていく。

ここはイタリアのヴェネツィア。イタリア北部のヴェネト州の州都で、水路が入り組む美しい風景から「水の都」とも呼ばれている。サン・マルコ広場やドゥカーレ宮殿など、観光スポットも多く人気のある街だ。

みどりは、ヴェネツィアに留学している。イタリアに来てもう二年。イタリア語も話せるようになり、友達と楽しく過ごしている。

それでも、時々友達といることに疲れる自分がいる。それは、日本でもイタリアでも変わらない。心を落ち着けることができる時間がほしい、そうみどりは思っていた。

そんな時に出会ったのだ。美しい色を持った彼にーーー。
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