同じ人を好きになるなんて
公園に着くと先生からの説明を受けた。
12時までは自由行動。そのあとお昼ご飯を食べて再び自由時間。14時にバスに乗って帰ることになっている。
「一般客も多いのでお子様から目を離さない様にお願いします。みんなもお父さんお母さんから離れちゃダメですよ」
先生からの注意事項に子供達の「はーい!」と言う元気な声が響き渡った。
そしてそれぞれの保護者の元に駆け寄る子供達の顔は生き生きしていた。
りっくんもその一人。だけどなぜか後ろをキョロキョロしている。
「どうしたの?りっくん」
「うん……みんなが僕と同じ乗り物に乗りたいって言うんだけど……」
「え?」
すると後ろの方で数人のお母さんと子供が私たちを見ていた。
「もしかしてお友達がりっくんと同じ乗り物に乗りたいっていったの?」
りっくんは小さくうなずいた。
「りっくんはみんなと同じ乗り物に乗りたい?」と尋ねると首を小さく横に振った。
「僕はまゆりママと陸パパの三人がいい」
つぶやく様に答えるりっくん。
私たちの様子を遠巻きに見ている人たちは、私が送り迎えを始めた頃に声をかけてきた人たちだった。
12時までは自由行動。そのあとお昼ご飯を食べて再び自由時間。14時にバスに乗って帰ることになっている。
「一般客も多いのでお子様から目を離さない様にお願いします。みんなもお父さんお母さんから離れちゃダメですよ」
先生からの注意事項に子供達の「はーい!」と言う元気な声が響き渡った。
そしてそれぞれの保護者の元に駆け寄る子供達の顔は生き生きしていた。
りっくんもその一人。だけどなぜか後ろをキョロキョロしている。
「どうしたの?りっくん」
「うん……みんなが僕と同じ乗り物に乗りたいって言うんだけど……」
「え?」
すると後ろの方で数人のお母さんと子供が私たちを見ていた。
「もしかしてお友達がりっくんと同じ乗り物に乗りたいっていったの?」
りっくんは小さくうなずいた。
「りっくんはみんなと同じ乗り物に乗りたい?」と尋ねると首を小さく横に振った。
「僕はまゆりママと陸パパの三人がいい」
つぶやく様に答えるりっくん。
私たちの様子を遠巻きに見ている人たちは、私が送り迎えを始めた頃に声をかけてきた人たちだった。