同じ人を好きになるなんて
そして結論が出ないまま悶々とした日が1週間も続いたある日の夜。
陸斗の遅い夕食の片付けをしているときに私のスマホが鳴った。
だが知らない番号だったので出ずに後片付けをしていたのだが、何度もかかってくる。
「まゆり。電話でなくていいのか?」
「うん……知らない番号だから」
「じゃあもし、またかかってきたら俺が代わりに出る」
「……うん。お願い」
もしかすると詐欺まがいの電話かもしれないと思った私は陸斗にスマートフォンを手渡した。
すると5分もしないうちに再び電話がかかってきた。
陸斗が電話に出ると目で合図を送ってきたので私は緊張した面持ちで頷いた。
そして電話を取った陸斗は電話の相手を何やら話をしている。
誰なの?
そう思った時だった。
「岡上さんって人だけどまゆりの知り合いか?」
陸斗が不機嫌そうに尋ねた。
「え?岡……上さん?うん。知り合いです」
まさか再就職先になるかもしれない会社の社長だとは言えない。
陸斗は私の心を読むんじゃないかってぐらいにじーっと見つめると完全に不機嫌そうに電話を差し出した。
陸斗の遅い夕食の片付けをしているときに私のスマホが鳴った。
だが知らない番号だったので出ずに後片付けをしていたのだが、何度もかかってくる。
「まゆり。電話でなくていいのか?」
「うん……知らない番号だから」
「じゃあもし、またかかってきたら俺が代わりに出る」
「……うん。お願い」
もしかすると詐欺まがいの電話かもしれないと思った私は陸斗にスマートフォンを手渡した。
すると5分もしないうちに再び電話がかかってきた。
陸斗が電話に出ると目で合図を送ってきたので私は緊張した面持ちで頷いた。
そして電話を取った陸斗は電話の相手を何やら話をしている。
誰なの?
そう思った時だった。
「岡上さんって人だけどまゆりの知り合いか?」
陸斗が不機嫌そうに尋ねた。
「え?岡……上さん?うん。知り合いです」
まさか再就職先になるかもしれない会社の社長だとは言えない。
陸斗は私の心を読むんじゃないかってぐらいにじーっと見つめると完全に不機嫌そうに電話を差し出した。