同じ人を好きになるなんて
そしてバチッと目が合う。

うっ!かわいい。めちゃくちゃかわいい男の子。

天使?そのぐらい目がくりっとしてて髪の毛はサラサラ。

年齢は4〜5歳くらいだろうか。

見ようによっては女の子にも見える。

でも話しかけていいものだろうか。状況がわかって泣いちゃうかも?

もちろん私だってこの状況には非常に泣きたい気持ちだ。

「すみません。大丈夫ですか?」

男性の声が聞こえてきた。

本当は大丈夫じゃないけど、そんなこと言ったらこの男の子が泣きそうな気配がする。

「いえ、大丈夫です」

バッグからコンビニでもらうおしぼりとハンカチを取り出す。

慌てていたため求人情報誌をその場に落としてしまうが、今はそんなことより

紺色のスカートについたバニラアイスをなんとかしたかった。
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