同じ人を好きになるなんて
「驚いた?普通すぎて」

「……まあ」

すると後ろについてきた引越し屋さんの車が止まった。

「ここは元々俺の祖父母の家だったんだ。……あっ!今鍵開けます」

陸斗は鍵を開けに行った。

そういうことね。祖父母の家って感じだ。

でも普通ぽくていいかも。

「まゆり〜。早く2階にきてレイアウト指示してくれ」

2階の窓から陸斗が私を呼んだ。

急いで二階に上がったのだが、外観はお洒落とは言い難かったが中は新築のように綺麗で驚いた。

陸斗が部屋から顔を出しこっちと手招きをした。

中に入ると6畳ほどの洋間だった。

私は引っ越し業者の人に家具の配置を指示した。

と言っても大きな家具はベッドと大小のチェストとローテーブル。

あとはテレビに小型家電と衣類や小物の入った箱のみ。

冷蔵庫や洗濯機などの大型家電は敷地の中にある物置に置かせてもらった。
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