同じ人を好きになるなんて
案の定、お迎えに行くと朝ほどではないがお母さん方の鋭い視線を感じる。

おまけにまだ子供たちが教室の中にいるから居心地が悪い。

すると今朝声をかけた三人組が現れた。

私を見るなりコソコソと日陰の方へ移動し話をしている。

なんかママさんたちの世界って面倒臭いかも。

どちらにせよここでは極力関わらないようにしよう。

するとりっくんの教室の戸が開き子供たちが一斉に出てきた。

りっくんと目が合い手を振ると「ママーだ!」元気な声を出した。

するとお母さんたちの視線が一斉に集まった。

そんなことなど全くわかっていないりっくんは先生とご挨拶をして靴を急いで履くと私の元にやってきた。

小さな手で私の手をぎゅっと握る。

その一部始終を他のお母さん方に見られるのは何とも言えない。

そして今日会ったことを楽しそうに話してくれた。
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