同じ人を好きになるなんて
プリントにはバスをチャーターするため参加者の名前を書けと言うことらしい。

ちなみに両親のどちらも参加できない場合は参加できないとのこと。

やっぱりこれってもちろん私が行くんだよね。

一応母親ってことになってるし……

じゃあ陸斗は?

でも陸斗が行ったらすごいことになりそうな予感しかしないけど……

とりあえず、帰ったら聞いてみよう。


その日陸斗が帰宅したのはりっくんが寝て1時間ほど経ってからだ。

相変わらず仕事が忙しいらしく、りっくんと顔を合わせるのは朝だけ。

いくら私がいるからといってもやはり父親である陸斗とコミュニケーションはとってほしいところ。

「へ〜もうそんな時期なんだ」

保育園からのプリントを見て何度も頷く陸斗。

「去年は行ったの?」

「ああ、行った行った。でも疲れるよ〜」

多分陸斗の言う疲れるはりっくんに、ではなくママさん方に……じゃないのかな?

「で、今回は行けそう?最近りっくんとあまり話せてないでしょ?できれば参加してほしいなって……」
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