俺の、となりにいろ。
夜、居酒屋のあるテーブルには、ビールのジョッキに梅サワー、枝豆、焼き鳥の盛り合わせ、揚げ出し豆腐などなど、アルコールと料理が賑わっている。
「かんぱーい」
「お疲れ様でーす」
と、グラスを突き合わせた四人は喉を潤す。
応接室の一件を秀人から聞いた藤川夫妻は驚いたり呆れたりで、百面相に忙しい。
咲は困り顔で、
「本当は紺野主任の名誉のために、早く応接室に入るべきだと思ったけど、秀人たちが来るのを待った方がいいかと迷ったのよ」
と、呟く。
秀人は焼き鳥の串を持ち、
「いや、今回はそれで良かったんだ。紺野は女なら誰でもいいって奴じゃないことはわかっていたし、最近の北山渚の男漁りのことを聞いていたからな。江川主任が打ち合わせに参加していたのもあって、タイミングが良かったんだよ」
と、満足そうな顔をした。