クールな騎士団長はママと赤ちゃんを一途に溺愛する
「ねえ、まさかまだ旦那様来てないの?」

「うん」

「もう一か月も経つのに? 貴族の夫婦って随分距離があるのね」

「貴族がって訳じゃないだろうけど」

リアナとリカルドに関しては距離があるのは間違いない。

「リアナの旦那様に挨拶したかったのにな。私は滅多に王都に行く機会が無いし、こんな時しか会う機会ないんだし」

「うん……ごめんね」

「リナアに謝って欲しい訳じゃないけど。でも旦那様が来なくて寂しくない? 大丈夫?」

ミラは心配そうにリアナの様子を伺う。

「私は大丈夫だよ。リカルド様は騎士団の任務で忙しいって分かってるから。お父様だって何日も家に戻らないことが有ったもの」

大切な幼馴染に嘘を言うのは胸が痛んだ。だけど本当の事を言えば面倒見の良い彼女はとても心配してしまう。

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