Match maker
私達が、そろそろ結婚の準備を始めた頃



ほんの少し、お互いの距離にも慣れ始めた。



だけど、慣れる事なんて…ないくらいの整った彼の顔を見ていたのは



忙しくなって、少し減った、コミュニケーション不足。



…キスしてくれないかなぁって…



「何?あ、お腹すいた?」



【はーい、何か注文しときまーす。ヤングコーン入ったやつー】



ヤングコーン入ったのってそんなある?



って、そうじゃなく……



【コミュニケーションは大事です】



0が察してくれる。



「ああ、なんだ、急に」



【結局、原始的なんです】



「人間が、か?」



【そうそう、綺麗な景色、心地好い風、触れあう体温……】



実雅さんが、微笑んで私に手を伸ばした。



【意味があるのかと問われたら…それは……】



重なる唇に目を閉じる。



【ああ、もうええか?太古から変わらない、そんなコミュニケーションや】





部屋のライトが一段暗くなる。





【食事は…もう少し後で…ブィッシュイーン】









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