大嫌い、だから恋人になる
「それで話って何?」

自分がビビってないことを相手にわからせたくて、私は大きな声を出した。
でも白崎君はまるで動じて無いみたい。

「なあ、ちひろ。秋山と付き合ってるのか?」

「そんなこと話したく無い。関係無いでしょ」

「まぁいいか。それより、俺たちもう一度付き合わないか」

「バカじゃないの。あんなことしておいて」

「それはちひろの誤解だよ。あれから連絡先も変えちゃって。俺寂しかったんだぜ」

「私のことなんて忘れてたくせに」

「そんなこと無い。なぁ、もう一度付き合わないか?」

「嫌に決まってるでしょ」

この人が突然こんなこと言い出した理由は簡単。秋山君が付き合う様な女の子を、自分の彼女にしたいだけ。秋山君が私と付き合ってると勘違いしたから、私のことが惜しくなったんだ。本当に勝手な人。
< 118 / 319 >

この作品をシェア

pagetop