大嫌い、だから恋人になる
「お願いだから私たちのことは放って置いてよ」

私の言葉にも白崎君はにやにやするばっかりだった。

「俺さ、そういう風に言われると、余計に欲しくなるんだよ。じゃあ、また近い内に返事聞きにくるからさ」

「お願い、邪魔しないで」

白崎君が立ち去った後、我慢が出来なくて、私はその場で泣き出した。

雨はいよいよ本降りになってきて、私はずぶ濡れになってた。

でも私は金縛りにあったみたいに、その場から動けなかった。

白崎君の声が頭の中で何度も繰り返される。

自分が本当に弱くて、ちっぽけに思えた。
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