大嫌い、だから恋人になる
翌日、私達は遊園地に行った。

三人とも絶叫系は苦手だから、ジェットコースターは無し。ボードにも乗らなかった。

最初はやっぱり、どうしても秋山君のこと思い出して、なかなか楽しめなかった。

でも二人が、私を楽しませようとしてくれて、私もだんだん気分が乗ってきた。

「ちーちゃん、お化け屋敷はどう?」

「お化け屋敷か、私はそっち系は大丈夫。むしろ怖い方が良いな。こんにゃくとか顔にべちってまだやってるのかな?」

「それ、昭和だよ、ちーちゃん。今時、そんなの無いよ。多分。でも大丈夫。ここかなり怖いって有名みたい。大人でも泣き出しちゃうみたい」

「本当?ますます楽しみ。凜ちゃんは幽霊とか信じて無さそうだから平気そう。」

そう言って凜ちゃんの方を見ると、凜ちゃんの顔は真っ青で体か少し震えてる。

「凜ちゃんもしかして怖いの?」

と私は聞いた。
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