大嫌い、だから恋人になる
私は英語が割りと得意。

帰国子女とかじゃないから、全然喋れないけど、テストの点数は割りと良い。英検も持ってる。秋山君に教える位は出来る。

「秋山君、わからない所があったら教えてあげようか?」

「別に良い。一人で大丈夫」

即答だった。

「そんな遠慮しなくても私に聞いて良いんだよ」

「お前に?お前に聞くと却って間違えそう」

「失礼な。何でも良いんだよ。秋山君だって赤点は嫌でしょ?」

「わかった。じゃあ数学を頼もうかな」

「数学?数学はその、今はお休み中」

数学は大の苦手。だいだい、二次関数だの、代数なんて、私の人生に何の関係もない。

「なんだよ、休みって。お前、数学ダメなの?」

「そうじゃないけど、今日は数学の日じゃないの」

「はいはい」

「信じて無いでしょ。数学以外は大丈夫。」

「わかった。じゃあ化学教えて貰おうかな」

「化学?残念。化学も今日はお休み。昨日だったら教えてあげられたのに」

「あのなあ。だったら何だったら良いんだよ?」

「今日は英語の日。英語のことなら何でも聞いて」

秋山君は少し考えた後言った。

「英語はいいや。間に合ってるから」
< 27 / 319 >

この作品をシェア

pagetop