大嫌い、だから恋人になる
「あ、なっちゃん、凜ちゃん、お早う」

待ち合わせ場所に先に来てた二人にあいさつした。

「お早う。ちーちゃん」

「お早う。ちひろ」

「今日は暑いね。ねえ、放課後プールに行かない?」

「プールか。でも水着持ってない」

なっちゃんが言った。

「そう言えば私もだ。凜ちゃんは?」

「私も。そう言えば、今日だったね。秋山君。お見送りとか良かったの?」

「ああ、別に良いよ。私なんか行っても、向こうは迷惑だろうし、それに夏休みの間だけでしょ?」

「夏休みの間だけ?何が?」

「何がって、秋山君の留学期間」

「ちーちゃん、それ誰に聞いたの?」

「誰って・・・誰にも聞いて無いけど。何で?」

「やっぱり勘違いしてた。ゴメン、私もちゃっと確認すれば良かった。前に言いかけたけど、そのままになっちゃって。そのまま忘れてた。でももう知ってるものだと思って」

凜ちゃんが言った。
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