大嫌い、だから恋人になる
「秋山君、ずっと向こうへ留学するみたいだよ。何日か前のホームルームでも言ってたよ、ちーちゃん」
「私、先生に用事頼まれて、一回だけホームルーム出なかったことがあるの」
「そっか。私、その時、ちひろが聞いてたと思ってたから」
「ずっとってどの位?今年いっぱいってこと?それとも二年生まで?」
「そうじゃないよ。高校三年間はずっと向こうみたい」
「本当に?なっちゃん」
「こんなことでウソは言わないよ」
目の前が真っ暗になった気がした。だって恋人じゃいられなくても、ずっと側で存在を感じられると思ってたから。
「出発は今日だよね。どうしよう、私ちゃんとお別れしてないし・・・行って欲しくない」
秋山君が前に留学のこと話したのはそういうことだったんだ。全然、そんなこと考えてもいなかった。こんなお別れは嫌。でも今さら、私に何が出来るんだろう?
気付くと涙が出てる。私は泣くことしか出来なかった。
「私、先生に用事頼まれて、一回だけホームルーム出なかったことがあるの」
「そっか。私、その時、ちひろが聞いてたと思ってたから」
「ずっとってどの位?今年いっぱいってこと?それとも二年生まで?」
「そうじゃないよ。高校三年間はずっと向こうみたい」
「本当に?なっちゃん」
「こんなことでウソは言わないよ」
目の前が真っ暗になった気がした。だって恋人じゃいられなくても、ずっと側で存在を感じられると思ってたから。
「出発は今日だよね。どうしよう、私ちゃんとお別れしてないし・・・行って欲しくない」
秋山君が前に留学のこと話したのはそういうことだったんだ。全然、そんなこと考えてもいなかった。こんなお別れは嫌。でも今さら、私に何が出来るんだろう?
気付くと涙が出てる。私は泣くことしか出来なかった。