大嫌い、だから恋人になる
確かに、私が受かったのは、凜ちゃんが根気強く教えてくれたのと、入試の時、得意な箇所がいっぱい出たから。だから運が良かった。


本当はこの高校でやってける学力があるのか怪しい。

それは、自分でも薄々勘づいてた。でも考えないようにしてた。

それを秋山君に知られるなんて。

「お前、このままだと、勉強ついてけなくて、留年、退学の流れだぞ」

「そこまで頭悪く無い」

「いや、けっこうヤバいぞ」

もうなんか泣きそう。私、かっこ悪すぎ。バカみたい。

「私、今日はもう帰る」

帰ろうとする私の腕を秋山君が無理に掴んだ。恋愛ドラマのワンシーンみたいでドキッとした。秋山君の手は少しだけ冷たい。でも力強くて、男の子の手。こういうことされると恥ずかしくなる。

でもそれも一瞬だった。

「俺がスパルタで勉強教えてやる。幾らニセモノの彼女だってバカ過ぎたらこっちが恥ずかしい」
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