仁瀬くんは壊れてる
わたしは、夢を見ているのかな。
「巧っ……くん?」
「ただいま」
逢いたくてたまらなかったひとが。
目の前に、いる。
「……よくわかったね。こんな格好してるのに」
「見てた。舞台、最初から最後まで」
「そうなの!?」
「バッテリー残ってる? 省エネのクセに。頑張ったね」
あなたの方が頑張ったでしょう?
「小糸井の彼氏って。え……マジ?」
小栗くんに、
「言ったでしょ。諦めなさいって」
沙羅がなにか言葉を返しているが。
全然、耳に入ってこない。
「綺麗」
巧くんが持っていたのは、青い薔薇の花束だった。
渡され、抱えるようにそれを持つ。
「すごい。何本あるの?」
「99」
「えっ……! そんなに」
「うちに帰ると。365本ある」
「ええ!?」
困惑していると、
「やりすぎだろ、王子様」
玲二くんがやってきた。
「ちょうどいい。玲二、薔薇を花の教室まで持って行っておいてくれない?」
「……仕方ねえな」
巧くんが、玲二くんを名前で呼んでいる。
なにごとだ。
「いつの間に二人、仲良くなったの?」
「玲二には。僕に花の近況を伝えてもらっていたんだよ」
「巧っ……くん?」
「ただいま」
逢いたくてたまらなかったひとが。
目の前に、いる。
「……よくわかったね。こんな格好してるのに」
「見てた。舞台、最初から最後まで」
「そうなの!?」
「バッテリー残ってる? 省エネのクセに。頑張ったね」
あなたの方が頑張ったでしょう?
「小糸井の彼氏って。え……マジ?」
小栗くんに、
「言ったでしょ。諦めなさいって」
沙羅がなにか言葉を返しているが。
全然、耳に入ってこない。
「綺麗」
巧くんが持っていたのは、青い薔薇の花束だった。
渡され、抱えるようにそれを持つ。
「すごい。何本あるの?」
「99」
「えっ……! そんなに」
「うちに帰ると。365本ある」
「ええ!?」
困惑していると、
「やりすぎだろ、王子様」
玲二くんがやってきた。
「ちょうどいい。玲二、薔薇を花の教室まで持って行っておいてくれない?」
「……仕方ねえな」
巧くんが、玲二くんを名前で呼んでいる。
なにごとだ。
「いつの間に二人、仲良くなったの?」
「玲二には。僕に花の近況を伝えてもらっていたんだよ」