ﾓﾝｽﾀｰﾊﾝﾀｰﾙﾁﾌｪﾙ
　その頭はまるでリオレウスの火球をくらって爆発した後のような、逆立った髪型をしていた。



　髪を短くしたら、とよく母さんに言われたが、自分ではこの長さが落ち着いていられるし、この方が似合っていると思ったからこのままなのだ。



　アレックは、部屋をでて廊下の突き当たりにある洗面所で顔を洗い、髪の毛を落ち着かせてから一階に下りていく事にした。

　一階に下りると、すでにレインとシックルは食堂にいた。

　ルチナの姿が見当たらず辺りを見回していると、アレックに次いで階段を下りて来る者がいた。



　ふと後ろを振り向くと、そこには髪を結んだ、まだ眠り足りないといった表情でおはようと言ってくるルチナがいた。

「二人ともおはよ～！」

（レインは疲れることを知らないのか？）

　そんな事を二人は思いながら先に待っていた二人の所へと歩いていく。

　どうやら片方はご立腹の様子だった。

「遅いじゃないのよ二人とも！
　このシックル様を待たせるなんて、後でどうなるか覚えておきなさい！」

　そんな事を言ってたようだが、かまわず無視し、席について４人そろっての朝食が始まった。
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