モンスターハンタールチフェル
 アンは商人の方に向き直り、そう優しい言葉を投げかけた。

 そのおかげか、商人も少し落ち着いたようにアンの影からペイルの方を覗き見る。



「う、うん……」

 まるで、泣きわめく子供をあやすのが上手な母親を見ているようだった。



「旦那様、お願いがありますニャ。
 僕を……ペイルを雇ってほしいのですニャ。
 もちろん何でもしますニャ!」

 ペイルもがんばって商人へと自分を売りつけていた。



 果たして雇ってもらえるのだろうか。

「え?!
 そ、そんなこと言われても……」

 なかなか答えを出せずに、しばらく沈黙が流れた。



「別に雇ってもいいんじゃないか?
 ペイルだって必死なんだし……」

 そして、アレックは助け船を出したつもりで言ったが、余計悩んでしまったように見えた。
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