モンスターハンタールチフェル
「ごめんアレック、それにレインには後でお礼しなきゃ」

「それよりも今はあいつをどうするかだ、確かにアンの言うとおり一筋縄では行かせてくれないようだ」

 二人は一度武器をしまってティガレックスの突進に備えた。

「アレック、ルチナ! こっち!!」

 レインの呼ぶ声が聞こえて来てそちらを振り向くと、アンもそこにいるようで二人の足元には何やら電撃の走る物体が設置されていた。

「…?」

「なるほどね、アレック行くわよ!!」

 アレックは設置された物が何だか分からなく、ルチナにはそれが何なのか分かっているようで、レインがやろうとしていることも理解しているようだった。

 とりあえず二人は走り出し、ティガレックスも後ろから追って来るのが分かった。

 猛スピードで後ろから追ってくるにも関わらず、ひたすら全速力でレインのもとに走っていき、電撃走る物体を通り越してレインのもとへと到着するなり、二、三メートルまで近づいていたティガレックスがまたしても急停止したのだった。
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