モンスターハンタールチフェル
(いったいどうすれば?)

 攻撃しているのは遠距離から援護射撃をしてくれているレインくらいだった。

「グガァアアアア!!!」

 ティガレックスはレインの放つ銃弾に腹が立って、その場で急停止するなりバックステップをしてアレックたちから一度離れると、またしても地面に腕を突き立てて怒りの方向を放った。

 またまた四人は耳へと手を当ててその場に硬直していた。

(くっ! 早く直れ!!)

 そしてティガレックスの目線はレインへと向けられ、地響きを立てて突進が始まる。

 しかし、レインの方はまだ硬直が回復していなかったのだ。

 このままではレインがティガレックスの餌食となってしまう。

「レ、レイン!! 危ない!!!」

 アレックはレインの元へと駆け出すが、到底あいつのスピードにかなうはずがないのはわかっているが、それでもレインの元へと全速力で走る。

「…!!!」

 ティガレックスのアギトがレインへと鋭い牙を見せる。

 絶体絶命の危機!! そして…
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