モンスターハンタールチフェル
 それにしても、リオレウス亜種、別名『リオソウル』は、幻と言われる程目撃例がかなり低いモンスターなのだ。

 それを発見してなおかつ、そいつを倒してしまうとは、一体全体ライナスたちは何者だと、改まって疑い深くなってしまう。

(本当にただの劇団なのか?)

 後で聞くことにして、今は戦いに集中した。

 リオレイアはと言うと、今はライナス相手に全体重をのせた突進をお見舞いしていたが、難なくヒラリと避けられてしまい、勢い余って地面に滑り込んでブレーキをかけた。

「二人とも大丈夫か!?」

 紅色の刀を持った、紺色の刺々しい鎧兜を身に付けたライナスが、こちらを向くなりそう言って近づいて来た。

「アレック、これを…」

「これは?」

 何やら円盤形の物体を手渡された。
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