モンスターハンタールチフェル
 リオレイアは、尻尾の先の棘の付いた塊が無くなっただけでもかなり醜い姿になってしまった。

 痛みを堪えながらも立ち上がったリオレイアは、荒い息を吐きながら目線を後方へと回すと、そこにいたアレックと目があった。

「グギャアアア!!!」

 鋭い鉤爪で地面とらえて後ろへ思いっきり蹴ると、その場に生えていた植物が根こそぎとられて土が顔を出していた。

 そしてズシンズシンと大地を揺るがしながら、アレックに向かって突進する。

(あんなのに踏まれたら一巻の終わりだぞ!?)

 アレックは急いで大タル爆弾を設置すると、その場から走って離脱する。

 後ろを振り返ることなく必死に、迫り来る地響きを背に感じながら、ただひたすら走った。

「グォオオオッ!!?」
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