モンスターハンタールチフェル
 手も声も震えている。

「う、うわぁあああ!!!」



 バシュゥーー!



「あっ……!」



「子どもは、眠っていろ」

 ドスッ

 レインは後頭部を強打され、その場にうつ伏せに倒れ込んで動かなくなった。

「……悪く思うな、これもアイツとの決着をつけるためだ」



 それだけ言い残すと、男はルチナを抱えて森の中へと消えてしまった。

 そして、その場にはレインだけが取り残され、ティナもまだ現れないままであった。



 ・ ・ ・



 その頃アレックたちは、先に街に到着していた。

「あら、お帰りなさい。どうやらあなたたちの勝ちね! まだティナたちが帰っていないから」

 真っ先にアシュリーが出迎えてくれていたのだった。

「当たり前さ! こんな勝負楽勝よ!」

「ん~、それにしては怪我してるみたいですけど……?」
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