モンスターハンタールチフェル
 苦手なものは誰にでもある。

 たまたまビールがその内に入ってただけで、これはどうしようもないことなのである。

「はいはい、いくら綺麗事ならべても大人の汚い言い訳にしか聞こえないよ!?」



 ……とりあえず、勝利を祝ってカンパ~イ!



 ・ ・ ・



 そして、アレックたちが帰ってきてからかなり時間が過ぎ、とうとう太陽が山向こうに沈んでいってしまい、街はひときわ輝く月と道なりに光る街灯の光だけでしか、辺りを確認することができなかった。

 そんな夜の屋外でも、アレックは特等席となった酒場の隣の空き地に1人で、いつものように夜空に瞬く星たちを眺めては、ゴロリと寝そべって考え事をしていた。

 やっぱり夜空は良い。

 気持ちを落ち着かせるのには最高の景色だ。
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