モンスターハンタールチフェル
「邪神の神器が揃い、分裂した黒龍様の力が今1つになろうとしている。そして、それらを1つにまとめてくれるのが……」



 そうして、ギザレフの輝き1つも無い曇った瞳がルチナを見据える。

「……滅龍士の生き血。かつて黒龍様を封印した者の呪われた血。それこそが、我らが祀る黒龍様の体内に流れる血なのだよ」

 そうルチナに向かって言った。

「黒龍様が死すとも、黒龍様の生き血は滅龍士の体内に流れている。だがこれは人間が持ってはいけないものだ。さあ、黒龍様の生き血を返してもらおう」

 ルチナの手錠が外され、右手をレナに掴まれて手の甲を上にして、中央の杯の上に持っていかれた。

「止めて、放して!!」

「動くと手が無くなるわよ。悪いけど我慢して」

 そんなこと出来るわけ……

「い、いやっ! ちょっと危ないじゃない!!」
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