白衣の先生に恋しました。
止まって…と何回も心の中で言うけど
だんだん不安と恐怖は大きくなっていく。


「っゃ…や…」


包帯が巻かれた腕を必死に抑えるんだけど
その包帯から見える傷が余計に私の心を
怖がらせた。


「ん?陽奈ちゃん?」


先生の心配気な声が聞こえる。


数十分前に先生に触れられて急に怖くなって…
今なんか、先生に泊まらせる羽目になって…


こんな所見せたら…
また…また、迷惑をかけちゃう。


「陽奈ちゃん、どうしたの?」


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