白衣の先生に恋しました。
「入院の手続きなどをしていただかないと
いけないのでまたご両親だけお呼びします」


「わかりました。ありがとうございました」


陽奈ちゃんのご両親も俺も、ガラスの窓から
見える、痛々しく包帯に巻かれた陽奈ちゃん
を見守る事しか出来ない。


俺はその事が一番悔しかった。


俺が一番最初に駆け付けたのに、
傷を作らせてしまった。


最悪な事に陽奈ちゃんは、気まで失って。


俺がもう少し早く歩いていたら…
あいつとのご飯を早く食べていたら…


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