白衣の先生に恋しました。
私のお父さんは、小さな会社の社長さんで
こんな話、しょっちゅう。


この時代に見合いなんて…
そんな言葉、お父さんには通じない。


「ねぇお父さん…
私、好きな人と将来結婚したい」


「だけどな、せっかく陽奈に見合いの
申し込みが来てるんだ」


「…らない」


「え?」


「お見合いなんて…いらない!!」


こんな空気で朝ごはんなんて食べたくない、
私は、カバンを持って家から飛び出した。


< 17 / 425 >

この作品をシェア

pagetop