白衣の先生に恋しました。
「はい…」


運転席に座ってハンドルに手を置く
先生は凄くカッコよくて。


見とれてしまうほどだった。


しばらく先生は運転のため黙り込んで…
その時の私の頭の中にはお母さんが浮かんで
いた。


突然帰ってきて迷惑じゃないだろうか。
小さい頃から親しい孝が怖いと言ったら
なんて言われるか。


不安でたまらない。


「怖い?」


「えっ」


「手、震えてるんでしょ?
隠さなくても良いよ。俺、保険医だし」


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