白衣の先生に恋しました。

先生はヒーロー

夢を見た。


その夢はやっぱり怖いもので。


暗くて細い裏路地みたいなところに
私は入って行く。


行ったらダメ、そう何度も自分に
言い聞かせるけど私の足は止まらない。


真っ直ぐな路地を歩いて曲がり角に
差し掛かった時だった。


あの時の男の人のような男性が数人
出てきて。


彼らのその手には、光に反射しキラキラ光る
カッターが握られている。


何度も声を出そうとする。


助けて、嫌だ、って。


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