白衣の先生に恋しました。
だけど、声が出なくて涙が溢れるだけ。


必死に進んで来た道を走り、戻るけど
男に手を掴まれた。


「っ…!!」


あぁ…もう抵抗出来ない…。


自分の腕が傷つくのは見たくない。
そう思って力強く目を瞑った。


「…ぶ…?…ちゃん…」


「大丈夫…?陽奈ちゃん…」


え…?


「せ、んせ…?」


目の前にはあの男達


じゃなくて


先生が居た。


「お昼、出来たから起こしに来たら手が
震えてたから。怖い夢でも見ちゃったかな?」


< 376 / 425 >

この作品をシェア

pagetop