強すぎる彼女と優しすぎる彼
ステージを降りて真っ先に龍仁のもとへ佳子は戻った。龍仁は佳子に自分の手を差し出す。
「おめでとう」
「ありがとう」
二人は手をつないだまま授賞式を終えた。

「今夜はお祝いしよう!」
龍仁はホテルで着替えを済ませると佳子を連れ出した。

連れてきたのは居酒屋。
一年前までデートするときの定番コースだった。

「今日は少しは飲んでもいいんじゃないか?」
という言葉に佳子は
「すみません!ビールジョッキで」
とにこやかに注文をした。
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