暴走族の総長様は、私を溺愛してるらしい。

私は、暴走族『桜夜』と一緒に住んでいる。
なかなかの高級感のある家でびっくりした。
そんなことを考えながら、廊下を歩いていると。

「…どうしたんですか？先生」
「西園寺……死ぬ…」
「御愁傷様です」

廊下に倒れてる先生を見つけた。

「ねえ…なんか他に感じることないの？この状況を見てさ…」
「……踏まれたいんですか？踏みたくないですよ、こんなの」
「違くて…てか、こんなのって……」
「じゃあ、何をしてほしいんですか」
「腹減った…」
「ふりかけなら残ってますよ？」
「じゃなくて…西園寺、金かしてよ……」
「……」

冒頭に戻る。

「しょうがないですね…」
「ありがとう！西園寺！お礼に何か相談乗ってやるからさ〜」

その言葉でハッとした。