運命が紡いだ物語
なんだろうと思いつつ手を引かれながら歩いていると、

「これ乗ろう。」

あ・・!?

陽向が指さしたのは観覧車だった。

観覧車は陽向とまだ付き合ってない時に乗ったあの時以来だな・・

私たちは観覧車に乗り込んだ。

「俺、花と観覧車乗った時もう花のこと好きだったんだ。」

「そうだったの!?」

陽向の思わぬ発言に私は驚いた。

「私はあの時、陽向の話を聞いて驚いた。
それと同時にほんとに陽向のこと尊敬した。」

そして、その日私は陽向のことが好きになった。

なんて恥ずかしくて言えなかった。

「尊敬?」

「うん。陽向は私にご両親のこと話してくれた。
私は実の両親のこと結愛にでさえ話すのに3年もかかったから・・。」

「花だから話せたんだよ。
それにあれからほんとに前向きに考えられるようになったんだ・・。
ほんとにありがと。」

「私はなんもしてないよ」

涙がこぼれそう・・

それくらいうれしかった。
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