運命が紡いだ物語
学校に着いて私たちは教室に行った。

いつもより遅くなっちゃったけど、陽向たちがまだ来ていなくてほっとした・・。

「おはよう!」

声のした方を見ると、川瀬君がいた。

「おはよう。川瀬君。」

あれから私たちは時が経っていくにつれ、わだかまりが溶けていくように仲良くなった。

今では友達って言えるくらい仲良くなれたんじゃないかな・・

「わ!!
なにその顔!?
かわいい顔が台無しになってるよ。」

相変わらずのチャラチャラ感は健在だけど・・

この前まで昼休みになるのが待ち遠しかったのに、今日は昼休みになるのが怖い・・。

キーンコーンカーンコーン

「花!今日は、中庭で食べない?」

結愛はきっと私に気を使ってくれたんだ・・

「うん・・。」

そういって私たちは中庭に行った。

結愛とは陽向の話は一言もせず、他愛もない話ばかりをした。

せっかく、結愛が気を使って他愛もない話をたくさんしてくれているのに
私の心にはぽっかりと穴が開いてしまったような感じがした。
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