運命が紡いだ物語
翌日。

朝一で結愛にも陽向とのことを報告した。

「結愛・・
私、陽向と付き合うことになった・・」

「え・・・」

翔大と同様、結愛も固まっていた。

「昨日夜、陽向がうちまで来てくれて、話したの。
陽向は全部知ってた。
実の父が陽向のお母さんの担当医だったことも、
医療ミスのことも、
・・・・私のけがのことも。
それでも陽向は私を好きだって言ってくれた。
2人で乗り越えようって・・」

結愛の目から涙がこぼれた。

「花・・・
ほんとに・・よかったね。」

結愛は泣いて喜んでくれた。

「ありがとう。結愛にもたくさん心配かけちゃってごめんね。」

私は結愛の背中をさすりながら言った。

「ほんとだよ・・
恋なんて全く興味がないって言ってた花が、咲野君のことが好きだって泣くんだもん。
そりゃあ心配するよ!
・・・でも、心配をかけるのが親友だもん!!
これからも、なんか悩んだら相談してね!
今までいっぱいつらい思いをした分たくさん幸せになってね・・」

結愛の言葉はとっても優しかった・・

「ありがとう・・
結愛もね・・・。」

話していたおかげで私たちは、一本電車に乗り遅れた・・

「結構遅くなっちゃったね・・花、
走っていこっか!」

「うん!!」

そんな会話をしながら急いで学校に向かった。

学校に着いて時間を見た私たちは2人で思わず笑ってしまった・・

だって全然余裕で間に合ったから・・

でも、こんな時間が私にとってとても幸せな時間だった。

心から幸せと思えることがとてもうれしかった・・
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