midday crow
「おまえは人に構ってる暇はねーだろが」

「あ、かなちゃんがいるー」

「凛」

語尾に怒りのマークをつけて七瀬が彼女を呼んだ。

三上凛というこの女子は、へらへらと笑い太陽に手を振っている。

かなちゃんとは太陽のことだ。金森の『かな』である。

「あれ、三上ー」

光のない瞳で太陽が彼女に目をやり、力なく笑い返した。

「ふふふ」

「ははは」

同類である。

二人とも、あと一歩で帰ってこられないところに行ってしまいそうだ。

いや、このままではそうなる。留年制度はあっても、スキップはできない。
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