俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

私も座るが沈黙が続いてしまう。
どうしよう……。
お互いに照れてしまい会話が出てこない。

するとアダムがボールを咥えて 
こちらに持ってきた。
社長は、そのボールを持つと遠くに投げる。
アダムは、必死に追いかけに行ってしまった。

「そうだ。お前に
我が家のルールを話しておかないとならないな」

我が家のルール?
社長宅には、そんなルールがあるのね。
どんなことかしら?

守れない内容だったら困るけど……。

「ルールその1。この家は、アダム達が自由に
出入り出来るようになっている。
ドアも閉めたり出来るが、基本理由がない限り
ドアは、開けておけ。
ルールその2。食事など家事などは、
お互いに無理ないように助け合うこと」

「ルールその3。仕事などで遅くなる時は
必ず連絡をすること……以上。
分かったな?」

「は、はい。分かりました」

私は、慌てて返事した。
意外にも普通の内容だった。
下2つは、ルールってより私の負担にならないように
してくれている。

ルールその1は、確かに
言われてみればドアは、開けっ放しだ。

「わん、わん」

アダムがボールを持ってこちらに来た。
社長は、もう一度ボールを持つと
また投げる。すると追いかけて行く。

私は、それを見ながら
不思議に思った。何故豪邸ではないのだろうと?
広さはあるがよくある家庭的な雰囲気だ。
高そうな物は、置いてないし。

「社長が、動物好きなのも驚きましたが
自宅は、もっと豪邸だと思っていたので
そちらにも驚きました……」

そう思うと思わず口に出してみた。
あっと思った時には、すでに
言ってしまった後だった。

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