俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

は、はい!?
今、凄い台詞を言ってきたような。
深雪さんが……男?まさか……。

「えっ……?でも、どう見ても女性でしたよ?
凄く綺麗な人だったし」

「アイツは、昔から自分を女だと思っていたからな。
好きになる奴は、男ばかりだったし。
それでアメリカに行き女になるために
手術をしたぐらいだ!」

えぇっ!?
じゃあ身体は、男だけど心は、女なんだ。
深雪さんの意外な真実を知ることに。

「だからアイツが、いくら
俺にアプローチをした所で恋愛感情なんて湧かない。
俺は、そんな趣味はないし……それに
好きなのは、美織だけだ!」

「だからお前を会社で見つけた時は、
どうしても諦めきれなくて。
強引なやり方でも連れて帰りたかった。
何度もアダムをお前に見立てて練習して
結婚までこじつけたんだ!」

社長の真剣な表情で打ち明けてくれた。
驚いたが……しかしアダムを見立てて何で
あんな脅しのような態度に。
その風景を想像したら笑えてしまった。

不器用な社長らしいといえば社長らしい。
それに何より涙が出るぐらい嬉しかった……。

私の勘違いだった。
社長は、こんなにもストレートに
想いをぶつけてくれていた。

「真那斗さん……」

すると社長は、私をギュッと抱き締めてくれた。
優しいぬくもりに余計に涙が溢れてくる。
顔を近付いていく。だが、その時だった。

「にゃああっ!!」

ベルの悲鳴に近い鳴き声が聞こえてきた。
えっ……?

声をする方に振り向くと
ベルが、こちらに向かって突進してきた。
べ、ベル!?

< 70 / 92 >

この作品をシェア

pagetop